お菓子は大敵ですか?

2026/09/01
レインボー眼科 堀川沙紀先生

戦国時代の武将たちも実は糖尿病をわずらっていたという話から、では、その頃の女性たちはどうだったのかを少し調べました。

記録は少ないですが、白米は奈良時代から食されていたとされてます。武士階級は主に玄米が主食でしたが、戦国時代後期から江戸時代にかけて、白米も食べられるようになりました。精米された白米はビタミンB1が失われ、糖質の吸収が早くなります。特権階級の女性たちは屋敷や城の中で重い着物を着て生活し、武将ほどの運動量はなかったことでしょう。江戸時代の「江戸患い」と呼ばれる脚気は、白米中心の食事と運動不足が原因とされています。現代の知見から推測すると、白米や砂糖を含む菓子にアクセスできた階級であれば、女性たちも同様に糖尿病のリスク要因を抱えていたかもしれません。

現代は世界各国の食事やおいしそうなお菓子、グルメのお店がメディアで紹介され、誘惑がとても多いです。色々食べてみたいと思っても、血糖値が上がるあるいは体重が増えるリスクを抱えることになり、我慢せざるを得ません。しかし、現代の私たちには当時の人たちが持ちえなかった「味方」があります。糖尿病の薬はもちろん飲み忘れてはいけませんが、カテキン、アルロースやイヌリン、難消化性デキストリンといった成分を上手に活用することで血糖値の急激な上昇を防ぐことがわかっています。ただし、過剰摂取は消化器症状を引き起こすことがあるので、少量から試して自分の体調を見ながら調整することが大切です。伝統的な発酵食品も「味方」になります。米麴から作る味噌や醤油は、食物繊維や発酵による栄養素が豊富で、血糖値のコントロールに役立ちます。自分の食事をきちんと管理しながらも、こうした食品を日々の食卓に取り入れることで、健康的で楽しい食生活を送ることができます。

「甘いものは敵」、「ご飯は軽く一膳」、「麺類は厳禁」と思うとなんだか寂しいです。しかし、正しい知識を持って食事のコントロールをすれば、世の中にあふれるおいしいものも上手に楽しむことができます。現代だからこそ使える「味方」を活用し、かかりつけの内科と栄養士の先生方とよく相談して、食事を楽しみながら健やかな未来を育んでいきたいものです。