禁煙のススメ

2023/12/07
はるクリニック 岩崎晴美先生

たばこは体に悪いとわかっていても、習慣になっていたり、ストレス発散として吸っていたりすると、なかなかやめられないものです。でも家族や医師から禁煙をすすめられていて、やめたい場合、どうしたらいいでしょう?

まず、たばこを吸う代わりに、他の行動をしてみることです。
食後の一服の代わりに、部屋から出て外の空気を吸ってくる。すぐ歯磨きをする。
車の中で吸いたくなったら声を出して歌う、ガムをかむ、窓を開けてみる。
仕事中に吸いたくなったら、脳が疲れていると考え休憩をとるなどです。
次に禁煙外来を受診することです。禁煙補助薬を処方してもらったり、サポートを受けることができます。

禁煙の長所はたくさんあります。
禁煙後12時間で血中の一酸化炭素の濃度が下がります。
2週間で心臓発作のリスクが下がり始め、肺機能も改善し始めます。
肌荒れが良くなり、シミ、しわが改善します。食事が以前よりおいしく感じます。

その理由はニコチンによる血管収縮作用がなくなり、血行が良くなること。ビタミンCの破壊が止まることによります。また肺のなかにある肺胞という小さな空気の袋の炎症が止り、酸素交換機能が改善します。痰もたまらなくなります。
心臓の血管に傷がつかなくなります。
禁煙初期に眠気を感じることがありますが、それはニコチンで、無理に脳を活性化させていた影響がとれたサインです。
体重が増える人もいますが、無理に体重が減少していた状態から、本来の体重に戻るだけです。食べ物をおいしく感じて、食欲が増すことも健康的なことです。ただ過度な体重増加を防ぐために、適度な運動をしたり、栄養バランスの良い食事を心がけたりするようにしましょう。

結論をまとめます。
禁煙をするには、たばこを吸う代わりに、他の行動をやってみてください。禁煙外来を受診することは、彼方の決意をサポートしてくれます。
たばこをやめると心臓、肺や皮膚などの機能が改善し、本来の健康な自分に戻ります。
さあ、あなたにもきっとできます。がんばりましょう。